誰も信じられないインドで唯一この人はと思った人

はじめて言葉を交わした時から、なんだかこの人は好きだと思った。

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Titanic Hotel

▼Near Fort, Jaisalmer 345001, India
▼free wifi, shower and bathroom inside, single, 一泊100ルピー(170円)
▼もうものすっっっっごく!インド4ヶ月旅した中でダントツ一番オススメの宿です。ジャイサルメール行ったらぜひとも泊まって欲しいです!

 

オフシーズンだからレストランは閉まっていたけれど、オーナーのポールは、はらぺこなわたしに、簡単なインスタントラーメンを作ってくれました。

 

「トモダチー!出来たよ!」

 

とてもフレンドリーで、明るくて、良い意味で適当で、ゆる~~くて。

うーん、ここに泊まってみようかな???

 

「おー!今オフシーズンだから宿も閉めてるの!いつもこの時期の3ヶ月くらいは休んでるんだよね。だからWiFiもクーラーもレストランもないけど、それでもいいなら大歓迎だよー!」

「ふむう。いくらで泊まれるの?」

「100ルピー!(170円)」

 

え。笑

 

窓から街の景色を眺めます。

素敵な眺めだなぁ。

 

いやあでも・・・

あつすぎる!(´Д`;)

ファンはあると言えど、室内も屋外も、殺人的な暑さです・・・

これ、寝れるんかなわたし。。笑

 

タイタニックのキャメルサファリは、1泊2日で900ルピー。

他のところで聞いても1500~3000ルピーだったので、900ルピーは、かなりお得な値段。

 

しかし・・・

ポールさん、なんで宿代も100ルピーでサファリも900ルピーで、こんなに安いの?オフシーズンだから?

 

「BECAUSE I’M HAPPY!」

 

うさんくさいセリフだな・・・

と、今まで出会ってきたインド人だったら思ってるところだけど。

彼からは何か違ったものを感じていました。

ポール!ここのサファリやりたい!

 

「一人じゃ参加出来ないんだよー。3日後に南米から3人お客さんがくるから、サファリはその後になると思うよー。彼らもやりたいとは言ってるから。」

 

ぐぬうう、やはりオフシーズン。そう、うまくは行かないか・・・

よし。待ちましょう。

3、4日間くらい!!!(*゚∀゚)=3

 

って思ってたのに、沈没が苦手なわたしには、この期間がものすごーーく長くて。。。

絶賛オフシーズン中。

この街は、キャメルサファリくらいしかやることもないし。

街の探索はすぐ終わってしまったし。

というかそもそも、暑すぎて外出ると倒れそうになるし。

 

一体何をしたらいいんだろう・・・

世の沈没者達は、一体毎日何をしているんだろう・・・

ああ、なにか・・・

何かやることはありませんかね!(じっと出来ない人)

のんびりするの飽きたーー!!!

 

近くの売店に通ってアイスを買うくらいしか、楽しみがないんですよ。

一体わたしは世界へ出てまでなにをしているのだろう・・・

(やることなさすぎてものすごくストレスが溜まる)

 

「あ、ポールさんー!」

「トモダチー!アッチイ!ゲンキー!」

「あはは、元気、元気、超ひまー!ポールさんは今日なにするの?」

「NOTHING!IT’S TOO HOT!HAHA!」

 

おおお、ち、沈没師匠ー!!!(*゚∀゚)=3

 

毎日同じ質問をしても同じ答えが返ってくる、沈没師匠ポールさん。

そして彼の毎日は、とても暇そうで、何もしてなくて、同じことを繰り返してるだけのように見えたのですが、すごくハッピーオーラが出てて、そして自然で、楽しそうだったのです。

 

そうだよね。これが砂漠の街のオフシーズン。

砂漠の街のリアルな毎日なんだ!!!

 

そうだ。わたしも、せかせか生きてるだけじゃなくて!

ここで沈没の仕方を学ぼう・・・!!!(真面目か)

 

とりあえず出だしに、部屋の中から夕日を楽しむということをしてみました。

あえてサンセットポイントに行かないところに、沈没っぽさが出てて◎というのが狙いです。

なかなかキレイな夕日が見え、のんびりと時間を楽し・・・

 

・・・みたいのに、灼熱の炎を浴びてるかのようだよ!熱い!熱すぎる!夕陽楽しむの止めー!!!(´Д`;)

 

そしてこの夜、

暑すぎて全く寝れませんでした。

部屋全体が岩盤浴のようなんですよ!本当に!

冷たいところとか一切ないの!!!

ベットとか床とか壁とか試したけど、全部ヒーターのようなの!!!

冷えた水買ってきても一瞬でお湯になるのー!!!

 

「おっ!トモダチー!ゲンキー!」

「おはよポールさん・・・いや、ちょっと寝不足っていうか・・・」

「おお、暑すぎて?俺は昨日嫁さんと一人息子と三人で、屋上で寝たよ!気持ちよかったなー!」

 

ち、ち、ち、沈没師匠ー!!!(*゚∀゚)=3

 

というわけで沈没師匠が、わたしの分のベット(というかテーブル)を用意してくれたので、さっそく屋上で寝てみることにしました。

お金もちゃんと払っているのにあえて外寝なところに、沈没っぽさが出てて◎というのが狙いです。

ちょっとわくわくするなこれ!

 

実はインド人みんな屋上で寝てました。あつすぎて。笑

風は強いし、砂は飛んでくるが、エアコンいらず!なんて頭がいいんだインド人!!!

 

こうして寝不足は解消されたものの、やっぱり昼間は超ひまなまま。

うーん、なにしよう?

 

ひとりでパソコンをいじるのにも限界があるんです(撮影:ポール息子)

パソコンも熱を持ちすぎて、限界っぽい感じでしたが。

沈没師匠はどこかへ消えてしまったし、一体なにをしたらいいんだか・・・(そわそわ)

んん?なにやらあっちの部屋から音楽が聞こえるぞ?

 

ポールさんの息子とそのトモダチがゲームをしていました!

おおお、なんと。

砂漠の街の子ども達の遊びがゲームだとは!!!

しかも朝から夜まで一日中。毎日。

外で元気に遊んでほしいところだけど、外に出たらぶっ倒れるもんねぇ・・・

 

Titanic Hotelはポール家族経営のホテル。

一階にはおじいちゃんとおばあちゃんがいて、いつもフレンドリーにコミュニケーション♪

 

おばあちゃんのヒンドゥー語を雰囲気で悟って、「おおお、なるほどー!これはチャパティーになるんだねー!すごいねー!」って楽しく絡んだり♪

テレビ見てるか寝てるかしてるおじいちゃん(沈没大師匠)と一緒に、エアクーラー(水を使うクーラー)で涼んだり♪

二人とも、本当にいつもニコニコしてて、大好き!!!

 

ポールさんの息子ちゃん(左)は英語が話せるので、ものすごく貴重な遊び相手でした。暑すぎて学校も休みらしい!

でもま、お互いに、なんか毎日ひまだね・・・ってだらだらしたりゲームしたりしてるだけなんだけど。笑

 

そして夜になったらポールさんが帰ってきたので、一緒にインド映画やTVショーを見てビールを飲んだり♪

ちょっとしたビールのおつまみスナックも、「これ余ってるから食べていいよー」ってくれたり。

 

宿泊客もわたしひとりだし・・・

なんだかホームステイしてる気分かも!(*゚∀゚)=3

 

「ポールさん、今日なにやってたの?」

「NOTHING!IT’S TOO HOT!HAHA!」

「あはは、でも毎日すごく楽しそうだね。」

「観光シーズンになったらすごく忙しいから、今は何もしないを楽しむんだよ!外は暑くて何も出来ないから、友達とケードゲームをしたり・・・」

 

カードゲームですって!?ち、沈没師匠ー!!!(*゚∀゚)=3

 

というわけで今度はポールさんとその友達と、エアコンの効いた部屋でひたすらカードゲーム!

昼間は居なくなるって思ってたら、こんなことしてたとは!!!

 

わたしも参戦してみました。

ポールさん、めっっちゃ強かったっす・・・

うちの兄(ゲームの腕最強レベル)より強いんじゃないか・・・?

 

しかし、エアコンの中でだらだらカードゲームをするのも、沈没感満載で◎ですね。

知らないゲームだったんだけど、めっちゃ面白かったー。兄と弟に教えて、正月にでもやろうっと♪

 

って、あれ?いつのまに・・・

なんかすごくうまく沈没出来て!?(真面目か)

 

暇だけど、ほんっと暇だったけど。

一緒に沈没してみることで、砂漠都市の生活を垣間見れたような気がします。

 

でもこんな風に出来たのはやっぱり、オーナーのポールさんの存在が大きくて。

散々ブログにも書いてきたインドを旅してて必ず付きまとってた、「お金」「セクハラ」「男と女」「詐欺」「ぼったくり」「疑い」・・・

 

彼の前では、一切、本当に、何もないんです。

 

彼の友達がわたしをぼったくってこようとした時も、「俺は彼の友達で彼のことが好きだけど、この値段は高い。」
ときっぱり。

またある時は彼の友達がドイツ女子(あとからこの宿に移ってきた子)に、言い寄ろうとしてパーティを企画した時も、「多分あいつは何か別のことも考えてるから、危ないかも。」ときっぱり。

 

そして、何よりわたしたちと「人と人の関係」を築いてくれる。

さらには、一緒にいるとめちゃくちゃ楽しい気分になる!!!

 

こんなインド人、初めて会ったよ。

 

どんなに言っても伝えきれないような気がする。

きっと、彼を前にしたら、彼の魅力は一瞬で分かると思う。

人を惹き付ける力がずば抜けていて、それはわたしがまさに欲しいものでした。

 

HOTEL TITANIC、ポールさん、ありがとう♪

 

って、あの、猛烈に宿紹介しちゃったけど、賄賂とかもらってないですよ。笑

ポールさんは色んな人と出会うのが好きで、たくさんの人と遊べたら、きっとそれが幸せなんだろうなぁ。

って思ったから!!!

 

わたしは、彼というインド人がいると知れただけで、嬉しいです。

なんちて。おわり!(照)

 

★1ルピー=1.7円

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