「そのビアホールの奥に、小さなBreweryがあるから、そこのヴェセリーさんに伝えて欲しい」
おはようございます♪
今日は、プラハで大事なミッションをこなしてこようと思います!
ことの発端は、オーストリアを一緒に旅したおじさまOさん。
*この大好きなおじさまたちです「最後の最後に訪れた場所は」
「オーストリアの後はハンガリーにいって、そこからぐるっと周る感じですかねー」
「ハンガリーいいよね!チェコは行くの?」
「チェコももちろん行きますよ〜♡」
「そしたらさ・・・」
と、一枚のメモを受け取りました。そこには・・・
ビアホール U Medvidku(ウ メドヴィードクー)
奥に小さなBreweryがあります。
そこに、Vesely(ヴェセリー)という人がいたら、僕と僕の友達のことを話してみてください。覚えているかわかりませんが、「今年の6月に会えなくて残念だった」と、伝えていただけると嬉しいです。
楽しんでください。
こっ、これは・・・!
ミッション・・・!?(*゚∀゚)=3
すごい楽しい!行きます!任せてください!絶対ヴェセリーさん探して伝えてきますよー!
ということで、早速やってきました。
U Medvidku(ウ メドヴィードクー)です!(*゚∀゚)=3
「名前を目当てに探し当てろ!」ではなく、「えーっと、住所をグーグルで検索して、あ、ここだ」とだいぶ現代っ子丸出しでたどり着いてしまい、ミッション感ややダウンですが。
便利な世の中だね・・・
さっそくビアホールの中に入って、キョロキョロ辺りを見渡してみます。
奥の方にBrewery(ビール醸造所)があるって言ってたから、奥の方に行ってみたらきっと・・・あっ!
こ、これかな・・・!?
「ハロー!」
「あ、ハロー!ここの席に座ってもいい?」
「もちろんよー♪」
ということで、着席。ふふ・・・
ベスポジっ!(*゚∀゚)=3
ここからこっそりヴェセリーさんを確認できるという!完璧すぎるポジション!
さぁさぁ、ヴェセリーさんよ!いつでも姿を見せるがよい!
とまぁそんな風に意気込んでもヴェセリーさんが現れるとは限らないので、とりあえず、こちらのビールをオーダーしてみました。Oldgott(オールドゴット)という名前の、セミダークビール。
ライトなぐいっと飲めるビールが日本では好きだったけど、最近はしっかりと重めのビールも好きです♡
このビールもここで作った・・・あーーーっっ!!!
ヴェ、ヴェセリーさん!?(((((( ;゚Д゚)))))
あ、あなたが作ったビールなのですね・・・!早くお会いしたいーー!
今日はいるのかなー、いないのかなー、と思ってビールを飲みながら待っていたところ、同じく一人飲みにきた男性が隣に座り、ヒマだったので自然に会話がはじまりました。
「そのビール、おいしいー?」
「うん、これ頼んでみたよー」
「お、つぎ頼んでみよっと!よくここ来るの?」
「たまにね!きみは旅行中?」
「うん、そうそう、プラハの人?」
「プラハ出身ではないんだけど、最近はこの街で働いてるよ〜」
「へー、何してるのー?」
っていう、徐々に身元を探る作戦(*´∀`)
店中なので守られてますけど、一応こちらもひとりですからね。探り探り。
「会社で働いてたんだけど、いつも上司と喧嘩しててさー」
「あはは(笑)」
「もー会社は無理ってなってビジネス始めたんだよ」
「おお、確かにそしたら自分の好きなようにできるもんね」
「そうそう、エアコンのビジネスなんだけど」
「ふうん?」
「君は何してるの?どこから来たの?」
「ジャパン!あ!そうそう!ヴェセリーさん知ってる!?」
「ヴェセ・・・?」
「そう!見てよここ!このビール!(得意顔)」
「おー、ビール作ってる人!」
「そうそうー!ヴェセリーさんに会いに来たんだ!」
「えっ!わざわざ日本から!?!?」
「えっ、日本からっていうか、まぁ、うん(大まかに言うと)」
「何それ!そんな有名人なの!?」
「有名人っていうか、まぁ、うん(大まかに言うと)」
「え!?それ、すごくないー!?俺、知らなかったわー!」
面白いから、ヴェセリーさん、日本で超有名ってことでいいか。笑
2杯目は1466というライトラガー。飲む順番が違うような気もするが、気にしない♪
「あ、店員さん。今日、ヴェセリーさん働いてますかー?」
「ヴェセリー?」
「そうそう、ヴェセリーさんに会いに来たんだけど・・・」
「この人、わざわざ日本から!!!」
「そう、日本からはるばる、ヴェセリーさんに会いに・・・!」←調子にのる
「へえ!働いているわよー!ちょっと呼んでくるわね!」
「えっっっ!?本当!?ありがとうー!!!」
「よかったなー!」←隣のお兄さんまですごい楽しそう。笑
いやあ、でも本当にどんな方なんだろう、ヴェセリーさん。
ビール職人さんかぁ・・・
というか、ヴェセリーさんも知らない日本人がいきなり来たら、びっくりするよね?
しばらく待っていたら・・・
「ハロー?」
と、奥から白ひげのおじさまが出てきました。
思わず、起立!!!
「あ、ヴェセリーさんですか?」
「イエス?」
「私、misakiと言います。忙しいところすみません、えーっと、東京のOさんご存知ですか?」
「Oさん・・・?」
「うーん、じゃあ、ひでじビールの◯◯さんは!?」
「お〜〜!◯◯サン!もちろん知ってるよ!」
「私、その◯◯さんの・・・」
「友達!?」
「あ、いえ、◯◯さんの友達の友達です。笑」
「おお〜〜〜!(*゚∀゚)=3」
我ながらやや遠い関係だなぁ(笑)と思いつつ、なぜ私がここにいるのか、◯◯さんのお友達とこの間までオーストリアにいて、その時にあなたのことを教えてもらったんだよ、ということを伝えました。
ヴェセリーさん、すごい嬉しそうに、懐かしそうに聞いてくれたー!
そう、このヴェセリーさん、ただの白ひげビールおじさんではないのです。
実は、チェコ国内でも有名なビール職人さん(*´∀`)
なんと15年以上前にピルスナービールのスペシャリストとして来日し、日本で地ビール造りのお手伝いをしていたとか!
Oさんのご友人の◯◯さんとは、その来日時にひでじビール(宮崎の地ビール)を一緒に作っていたとかなんとか。
あら、ひでじビールご存知ないですか?
東京では置いてあるところは珍しいんですけど、ときどきおじさまたちに連れられて、日本で美味しくいただいておりましたー♡
これです。 興味のある方はオンラインショップもあるみたいなので、ぜひ覗いてみてくださいなー♪
私はただのイチ消費者&ミッションインポッシブルごっこやっただけで、ひでじビールとはなんの関係もありません。笑
「あとは、鹿児島のビール村でもビールツクッテタ!」
「へえ!だいぶ前のことですけど、日本語覚えてるんですねー!」
「スコシダケ!でも、忘れちゃった…」
とてもかわいらしいおじさまー(*´∀`)
日本語と英語まじりまじりに会話したんですけど、すっごく楽しい〜♪
でもね、いろんなビールとチェコと日本のお話をしてくれて、すごくすごく嬉しいし、私が言うのもあれなんですけど・・・
仕事しなくていいのかな・・・!?(´Д`;)
だいぶ長話中だけど、び、ビールたちは、大丈夫なのでしょうか?
「本当にお会いできて嬉しい!でも、こんなに離れてて大丈夫なの?」
「大丈夫、大丈夫、もうそろそろ交代の時間だから」
「そうなんだ。他にも作ってる人いるの?」
「うん、見習いがあそこに」
ちらっと中を見てみると、確かに若い男の子が働いていました。
でっ、弟子・・・!?(*゚∀゚)=3
さすが!これぞ職人て感じです!(職人にすごく憧れている)
「ビール作るのは、手間ひまがかかるんですねぇ・・・」
「Breweryの中、見る?」
「えっっっ!い、いいんですか!?」
「イイヨ〜」
まさかの、ビール醸造所見学をさせてもらえることに!
すごくすごくこじんまりした醸造所。
それもそうです。なんとここ・・・チェコ最小の醸造所なのですって!!!
成熟させてるところかな?
大きな工場だとセキュリティがしっかりしすぎてて見えないことが多いから、こんな間近ではじめてみた・・・!
「服とか靴とかこのままでいいの?マスクは!?」
「大丈夫、大丈夫〜♪」←ゆるい
ろ過しているところでしょうか?濃い色のビール前のビール(?)が流れてきてます。
あ、これは発酵させる機械だったような気がする!
って、すごく曖昧ですみません(笑)
本当にこれだけしかない場所。このサイズを職人ヴェセリーさんが、手塩に水をかけて育てていると考えると、先ほどいただいたビールがまたさらに特別に感じられるよ・・・!
「これ飲んでみる?ビフォアビア!」
「え!?い、いいの!?」
「大丈夫、大丈夫〜♪」←とことんゆるい
「じゃあ、遠慮なく♡・・・あ、甘い!」
ビール前のビール(?)は、甘くて、匂いがなんというか・・・
ビールの匂いじゃなくて、ビールを作ってる時の匂い。
ってメモに書いてあるんだけど、どういうことかあの時の私にぜひとも聞き直したいよ。
このように、紙に書いて管理してるみたいです。
ひでじビールのビンも飾ってあって、日本人としてちょっと嬉しい気持ちです〜♪
ヴェセリーさんにお礼をいって席に戻ると、となりの席のチェコ男性が、楽しそうに話しかけてきてくれました。
「どうだった?」
「いやー、すごいかっこよかったよー!本当に来てよかったー・・・」
でもそれより何よりも、ヴェセリーさんが色々話してくれるのが嬉しい。
私なんてただの、ヴェセリーさんの友人の友人の友人Aなのに・・・
「misaki、これあげる。」
えっ、ええええええええええ・・・・・!!!
なんと席に戻ってきてくれて、ヴェセリーさんの作った看板ビールを私にプレゼントしてくれたのです・・・!
友人AのAのAなのに〜〜〜(感激)
「ヴェ、ヴェセリーさん!これ、一緒に飲みましょう!?」
「えっ、僕はいいよ!」
「あ、ビールは飲まないの・・・?」
「そういうわけじゃないけど・・・」
「そしたら、一緒に乾杯したいです!!!」
ヴェセリーさんちょこっとだけど、乾杯してくれた♡
X-BEER33は黒ビール、じゃなくて、なんと・・・
The Strongest Lager in the world!(世界で最も強いラガー!)
なのです!すごいー!嬉しい〜〜〜〜〜・・・!!!
「ミッションみたい!」って、軽い気持ちで訪れたプラハのとあるビアホール。まさか、こんなに、こんなにも、温かな気持ちをもらえるなんて・・・
全てはヴェセリーさんから生み出されるこの空気と、ビールのおかげ。
すごく楽しい時間で、嬉しい時間で、プラハ再訪の際には、また絶対に会いに来ようと思ったのでした。
素敵な出会いがあった1日。幸せな日と幸せビールをありがとう、ヴェセリーさん。またね!
★1Kc=5.3円
ヴェセリーさんのいるビアホール情報!
*U Medvidku(ウ メドヴィードクー)
地元客にも人気のビアホール!席からビールを作ってる様子も見れるので、是非ともヴェセリーさんのビールを作る様子と、ヴェセリーさんのビールを楽しんでくださいな♪
チェコの郷土料理も食べられます!チェコのビールと料理で幸せ度マックス♡
ホテルもあるみたいなのでチェキラーですよー。酒場ホテルなんて、素敵すぎですよね。泊まれば良かったなー!
営業時間:月~金 11:00 – 23:00 / 土 11:30 – 23:00 / 日 11:30~22:00
公式HPはこちら(http://www.umedvidku.cz/index.php/en/)からどうぞ♪
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