初海外旅行２１日目（２００９．１．２８）
・・・フランス / パリ・・・

立ち上がったままだった自分に気付き、
どさっと席につきました。

なになになになになに。
何が起こったの今・・・！(((((( ;ﾟДﾟ)))))


車内には、緊張と重々しい空気が流れていました。


被害にあったお兄さんは「やられた・・」と、がっくりしています。

大丈夫ですかと、話しかけたいけど、
私は英語もろくにしゃべれず、
ましてやフランス語なんて全然・・（´；ω；｀）


おじさま、とおばちゃんも、
突然すぎる目の前で起きた出来事に、
動揺しているのか、恐怖で動けないのか、
お兄さんに話しかける気配はありません。

き、君たちが話しかけなかったら、
あのお兄さんに話しかけられる人いないじゃん・・！

でも、わかる・・・
私もさっぱり動けない。。


ふと横をみると、
通路側の席には無防備に置いただけのバックパック。


そうか・・・。

あの３人組がしきりにきょろきょろしながら車両を歩いていたのは、
物色していたんだ。

簡単に奪えそうな奴。
お金になりそうな奴。

たまたま狙われたのが、
ちょっときれいめの格好をしているお兄さんだっただけで。

この車両の誰が狙われたって、
おかしくなかった。

私はこどもみたいに見えるだろうし、
バックパッカースタイルでいかにもお金なさそうだから、
狙われなかっただけ。

私のバックパックなんて簡単に奪えるけど、
確かにこの中には何一つ貴重品は入っていない。

極論、盗まれたって、たいしたショックじゃないし、
また買えばいいやとあきらめられる。


そんなことを冷静になろうと考えながらも、
頭の中で何回も繰り返される。
立った今、目の前で起こったこと・・


こ、こわかった・・・・。

こ、こわいぃーー（´；ω；｀）



横を見ると、おばちゃんが自分のバックをぎゅーーっと抱え込み、
震えていました。

それに気づいたおじさまが、
おばちゃんを自分の隣においでと呼び寄せていました。

そう、
こんな時ひとりなのは、
とてもとてもとてもこわい。

きっとおばちゃんも、このおじさまがいて、
すごく安心したんじゃないかと。


でもね。

私も、めっっっっちゃ震えてんですけどー！！！
(((((( ;ﾟДﾟ)))))

おっちゃん！私は！？（´；ω；｀）
私も呼び寄せて！！（´；ω；｀）

つーかおいアジア系イケメン男子！！
君だよ！！！君の役目だよー！！！

同じアジア系女子がぶるぶるしてますよー！！！(((((( ;ﾟДﾟ)))))



そんな心の叫びもむなしく、

一人でひたすらぶるぶるしてました。
ひえーだれかーー（´；ω；｀）


まぁ、それよりも・・
あのお兄さん、これからどうするんだろう？

見た感じ、旅行者ではなさそうだけど。
お金とか、全部とられちゃったんだよね？

誰一人として話しかけず、
車内には重々しい空気が流れるばかり。


わ、私はどうしよう。
宿とってない・・

こんなあとに、一人で夜の街歩くの、
すごい怖くないか・・？（´；ω；｀）


もう泣きそうになりながら、
むしろ泣きそう過ぎて笑いがこみあげてきながら、
頭の中でぐるぐる考えていると、

アジア系男子が突然席を立ちました。

そのまま、お兄さんの方に歩いていき、
なにやら話しかけています。


おそらく、「大丈夫？」「これからどうするの？」
とか、そんな感じでしょう。

がっくりとしていたお兄さんは、
「大丈夫、なんとかするよ・・ありがとう・・」
といった感じでした。


ナナナナイスだよ！！！
な、なんてイケメンなんだ！！！（´；ω；｀）

なかなか、話しかけられるものじゃないと思うの！！


この頼りになりそうな男子と一緒に、宿まで行きたい！！！
むしろ連れてってください！！！
と、心から思いましたが、

コミュニケーションの問題から、泣く泣く断念。


一人、地球の歩き方を見ながら、
宿まで自力で行ったのでした。


え、英語さえ話せれば・・・（´；ω；｀）
そして、なにげに図太い神経な私・・・（´；ω；｀）


でもでも、もう、宿までの道がほんとに
すんごいすんごーーーい怖かったです（´；ω；｀）


早く、明るいところに行きたくて、
早く、ほっとしたくて、
早く、誰かに話したくて、
仕方がなかった。


その日は、同じ部屋になった、
温かいオーストラリア女子にほっとしました。
笑顔でいろいろ話しかけてくれた。

でも、なんにも聞き取れなかったっす。
語学力、心からほしいよう。


お兄さん、なんにも力になれなくて、
ごめんなさい・・。


無力（´；ω；｀）


　＊＊＊使ったお金＊＊＊

　★宿（２泊分）　４０€（約5,000円）