スペインで闘牛を実際に見て感じたこと

それは、実際に見なければ感じなかったこと。

[ad#co-4]
おはようございます。

朝9時くらいにのそのそ起きて、朝ご飯です。

 

フランスパンにトマトソースとオリーブオイル。みんななんでも「これがスペインの伝統的な~」って言うけど本当かな?

ちなみにみんなまだ寝てます。そりゃそうだ。昨日は朝5時までどんちゃんしてたんだから!

 

おばあちゃんと伯母さん達は、昼の12時くらいからお昼ごはんを作りはじめます。

かなり大量に作るからすごく時間かかるみたい!ちなみにこの頃にはみんな起きだしてプールにまっしぐらです。

 

15時くらいに昼ご飯です。今日はパスタ(カルボナーラとトマトパスタから選べる)とトマトのサラダ!

っていうか15時に昼ご飯、やっぱり遅すぎるよ!もうお腹ぺこぺこ過ぎて、「お、おかわりい!!!」ってなってしまいます。く、くるしい・・・

 

「misaki、闘牛みたいって言ってたよね?今日行く?」
「え!!!この辺で見れるの!?行く行く!!!」

 

というわけで、闘牛を見るためおばあちゃんから車で1時間。リナレスという街の闘牛場へ!!!

このあたりでは街に牛を放つ闘牛が盛んみたいなのですが、どうやらもう少し前の時期(2週間くらい前)だったらしい。残念。

おばあちゃんちからリラレスへ行くまでの間、車の中でフラメンコ音楽ガンガンにかけて、みんなで手を叩いて「オ・レェーイ!」ってやってたんですが、あまりに道がくねくねしてたので、お昼ごはんのカルボナーラがオ・レェーイ!しそうでした…

窓から景色を眺めながら、万が一に備えて隠れられそうな茂みをチェック。ううう、ほんとむり…もともと車酔い激しい上に、直前まで欲張って食べ過ぎたカルボナーラが!

いや、こんな詳細書かんでいいわ。

 

リナレスの街に到着!

すんごく熱いけど、ベンチでのんびりしてる人たくさんです。今日35℃らしいです。

 

「これがアンダルシアの伝統的な柄で…」だって。かわいいぞ!

 

闘牛場が見えてきました!イタリアのコロッセオを思い出すこの形!

 

チケット売り場でわいわいする叔父さんたち。

「チケット、65ユーロだって!」「ありえん!それはありえんぞ!」

なんか席のクラスによって違うみたい。日陰ゾーンはちょっと高いとか。

「35ユーロの席が日陰の中で一番安いけど、大丈夫?」

なんでも大丈夫ですよー。ヨーロッパ入りしてから、宿代も食事代もほとんど払ってないし…笑。

 

チケットゲットです!

まぁたぶん闘牛好きじゃないけど血は苦手じゃないから、見ておきたい!スペインの国技ですしね。

 

一緒に見に行ってくれた叔父さんたちと、息子のマルセロ、フェルナンド!

マルセロはインターナショナルスクールに通っていて、初めての私に英語で色々と説明してくれたり通訳してくれたり。第3世代の中で一番のやんちゃボーイです。

 

闘牛場。ここは、1866年に建てられ、そんなに古い闘牛場ではないのですが、伝説の闘牛士が殉職(って言うのかな…)して有名な場所みたいです。

・・・なんか言われたことを直訳するとちょっと変ですね。でもレジェンドって言ってたよ。

それでは、闘牛の流れを説明しますね!

 

スペインで行われる闘牛とは

1)戦う牛の情報が出される。

牛が出てくる前に、プレートで戦う牛の情報が出されます。名前と、大きさと、誕生日。これだと530キロの牛で、2009年10月生まれ。全部で6頭の牛が戦います。

 

2)闘牛がスタジアムに放たれる。

ものすごい勢いで牛が放たれます。すごいスピードでスタジアム内を駆け回る牛。パワーがみなぎっています。

 

3)ピンクと黄色のマントで挑発。

5、6人の闘牛士達が、ピンクと黄色のマントで牛を挑発します。ひらひらと交わしたり、時には挑発して壁の隙間(すごい狭い隙間がある)に隠れたり。

 

4)馬に乗った闘牛士が牛の背中を刺す。

馬に乗った闘牛士が出てきて、長い槍のようなもので牛の背中を浅く刺します。血が背中から流れてくるのが遠目からでもはっきり見えます。牛が馬に突進してくるため、馬は頑丈に防護服で守られています。牛の勢いはとても強く、一度闘牛士が落馬し「わっ」と歓声が上がりました。

 

5)二本の短い槍を牛の背中に刺す。

ピンクと黄色のマントの闘牛士がうまく誘導しながら、二本の槍を3人の闘牛士が計6本刺していきます。牛の息は大きくなって行き、勢いは少しずつなくなっていきます。

 

6)最後の闘牛士が赤いマントで牛をさらに挑発。

赤いマントをもった闘牛士が、牛をうまくひらひら交わして挑発。どうやらこれは演技のようにもなっているらしく、交わすたびに「オーイ!」と歓声があがり、闘牛士もポーズを決めます。

牛はどんどん体力を奪われ、もっともっと弱っていきます。それでもまだまだ力強く、一度闘牛士が牛にアタックされたときには、私は彼は刺されて死んだんじゃないかと思いました。

 

7)長剣を一気に牛の急所に埋もれるように刺す。

金管隊が演奏で盛り上げ始めるとラストパート。闘牛士が一気に長剣を刺します。牛は体の中に長剣が入ったまま、しばらく戦いますが、がくっと膝から崩れ、そして横たわって息絶えます。

一気に剣をさして30秒くらいで息絶える牛と、うまく死ねなくて苦しむ牛や吐血する牛がいました。一気に殺さないと観客からはブーイングです。一気に殺すと観客からは拍手と白い布を振って賞賛されます。

実は最後に短剣でとどめを刺す役目の人もいるんだって。

 

8)馬に引きずられて退場。

これは息絶えた後に2頭の馬に引きずられ、出て来たゲートへと帰って行った跡です。引きずられているところ写真に残せませんでした。他の写真もいつもよりやる気なくてすみません。

 

まぁ、覚悟はしていましたけど、見ていて気分の良いものではありませんでした。

牛の血が太陽の光でキラキラと真っ赤に光っていて、自分の心拍数が普段よりも上がっているのを感じながら、円の外から中の世界をただ見ていました。

 

闘牛士が牛に飛ばされたら歓声。
闘牛士が馬から落ちたら歓声。
牛が強かったら歓声。
うまく殺したら歓声。

正直、闘牛士が牛に飛ばされて歓声が上がった時、「死ぬのを見たいのかな?」って思ってしまいました。

なかなか死ねずに苦しんでいる牛を見て、パフォーマンスしながら力を誇示する人間を見て、「あの牛は良い牛だ」という子どもマルセロを見て、「スポーツだ」と歓声ををあげるスペイン人を見て。

 

そして、それを見つめてどんどん感覚が麻痺していく自分を感じて。

 

このあとこの牛はどうなるの?

「食べられるんだと思うよ。」

なるほど。同じ「出荷される」という最後。

 

実際に見て感じて、闘牛に対する意見が出ました。

 

この文化、現代にいるかな?
[ad#co-3]

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でフォローしよう!

Leave a Reply

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)