「地球の中にいる」を肌で感じるベトナムの世界遺産フォンニャ洞窟

宿のおばちゃんのお店で、朝からフォーを食べました。

朝フォーもなかなか♪(最近また体重が…30,000ドン/150円)

 

さて、私がなぜこの街に来たかといいますと!!!

フォンニャ洞窟へ行くためです!!!(*゚∀゚)=3

 

フォンニャ洞窟とは?

2003年に世界遺産に登録されたばかりのベトナム最大の洞窟。その長さは7,729m、その美しさ、大きさ、広さなどから最高の評価を与えられている。

 

ラオスを一緒に旅したつじおさんとtoshiくんが、「日本人にはあんまり知られてないらしい・・・いきたいなー」って言ってたんですよ。

彼らは近くを通ったんですが、バイク旅中だったので断念したらしく。

 

ほーーーーん。なんだね、その洞窟は。おもしろそうじゃないか。

じゃー私が行ってきちゃいます!

うらやましいかふはは!

 

って言う、なんとも性格の悪い理由でやって参りましたよー♪

こういうところが、私が女性として見られなかった理由だろうか・・・

 

で、駅前のバイタクのおっちゃんたちに、フォンニャ洞窟までいくら?って聞いたらみんなして、「300,000ドン!(1,500円)」っていうではありませんか!

まったー(*´∀`)

冗談キツイよおっちゃん~たしかにあそこまで50Kmあるけどさ!

私、知ってるよ!ネットでみたんだから!あそこまで、150,000ドンで行った人がいるって!

 

ざわざわっ・・・

 

「ありえないよな150,000は。」

「300,000だよな、相場。」

「なにいってんだこいつあそこまで1時間はかかるんだぞ。」

「300,000だ、300,000。それ以外はありえん。」

「まーおおまけにまけて、250,000でもいいけどな。」

(ベトナム語だけど多分こんな感じ。)

 

う、うそお、300,000?1,500円?まじ?

おっちゃんまけてよ、お願ーーいっ(*´∀`)←キャピキャピ

 

「なにいってんだこいつ、もう他当たれよ。」

「250,000だ、250,000、それ以外はびた一文まけねーよ。」

「キャピキャピじゃねーよ、ぎゃぴーだろお前は。」

(ベトナム語だけど多分こんな感じ。)

 

というわけで私の精一杯の乙女攻撃むなしく、250,000ドンで行って帰ってくることになりました。

 

1200円か。

フエから25$でこの洞窟の日帰りツアーが出てるのに、ここまでの電車代、宿泊費、そして交通費合わせてすでに20$ちかくで、さらに入場料足すとえーっと・・・・

いや、考えないようにしよう。

お金じゃない。旅はお金じゃない。違うでしょ、ロマンでしょ、ええ。私の女子力が足りなかった訳ではない、私の女子力が(略)

 

と自分をなぐさめながらバイタクを走らせ、フォンニャン洞窟に向かいます!(*゚∀゚)=3

 

ベトナムの田舎道!

水牛たちは野放しになっていて、そのへんでしっぽをぶんぶん。

ベトナム人、本当にかさのような帽子をかぶり、水牛にひっぱってもらって水田を整えてました。

あああ、これ、夕日の中でみたら、さぞ美しい光景なんだろうなぁ~~~

 

到着ー!!!(*゚∀゚)=3

さすが、すごい観光地化されている!!!

 

チケットは2、3時間のコースで400,000ドン(2,000円)です!

えーと、フエからのツアーが25$でえーと・・・

いやいや、ロマンロマン。鉄道旅できたもの。男のロマンを追いかける女だもの。

 

バイタクのおっちゃん、全然英語話せないんだけど、「これ!この番号!覚えとくんだよ!」って必死に教えてくれました。お父さんみたい!

 

どうですか。こんなにたくさんの人が乗れるボートを、私一人で貸し切り状態なんですよ!!!(*゚∀゚)=3

 

あっちの舟は満員なのにな・・・

みんなで乗ったら、チケットももう少し安くなったらしいです。友達がいない人は損ですね。

ちぇ。さみしくないよ!

 

天気ずっとわるいなぁベトナム中部の11月・・・

 

川辺で遊び、ボートで遊び、川で洗濯をし。

垣間みれる、ベトナムの人々の暮らし。

 

30分くらいはしらせたら、入り口が見えてきました!

 

ぬおおおお冒険感~!突入ううう~~~!!!(*゚∀゚)=3

 

中に入ったら、小さいボートに乗り換えて、ライフジャケットを付けます。

またボートに一人か・・・

 

いいんです!!!出発しましょう!!!(*゚∀゚)=3

前におばちゃんが、うしろにおじちゃん!手漕ぎボートで進んでいきます!

 

ぼっちの私をあわれに思ったベトナム人たちが、トウモロコシ的なやつを恵んでくれました。

これをひとりぼりぼり食べながら進むというなんともシュールな光景(*´∀`)

 

でね。

これが1時間くらいかけて進んだこの大きな、大きすぎる洞窟の中の景色。

 

ものすごくドキドキしました。

 

その圧倒的な年月を感じる、ダイナミックで美しい大自然に。

重なり合い、うごめくような岩たちに。

想像を簡単に超えていった、幻想的な世界に。

静かで、穏やかで、ひんやりと透き通った空気。

 

これ、本物なの?

アトラクションとは違うんだよね?

 

もう、そんな風に考えてしまうくらいわけがわからなくて、ため息がもれないくらいどうにもならない、美しすぎる大自然がありました。

 

あー、私、いま地球の中にいるんだ。

 

そのあとボートから降りて、地に足をつけて洞窟を探検。

 

私はこの圧倒的な自然を前にして、本当に、純粋に、感動していました。

地球の中にいるっていう感覚は、初めてだったんです。

 

でも、ふと、

嗅いだことのある匂いに気づきました。

 

え?なにこの匂い?いや、まさか。

 

あまりに予想外な匂いに、私は一瞬なんの匂いか分かりませんでした。

でも、やっぱりこれは・・・

 

タバコの匂いだ。

 

この大自然の中で、世界遺産の中で、そんなことないって思いたかったんですけど・・・

 

あ、あ、ああああありえない!!!!!(怒)

さっき近くにいた中国人ツアー観光客だ。

なんでこういうことするかな・・・そういうところはもおおおおお本当に本当に本当にキライ!!!!

 

あ、ベトナム人のスタッフが来た。

タバコ・・・これ見たら悲しむよね・・・

 

ベトナム人のスタッフは、そのタバコを見てすぐさま拾って、

 

そして、水の中に勢いよく投げ捨てました。

 

は!?!?!?(((((( ;゚Д゚)))))

もう、あの、ちょっと、いや完全に、理解不能!!!!!

なんで?なんでそういうことが平気でできちゃうの???

 

や、やばい・・・もう怒りを通り越して、ものすごく悲しい・・・

やっぱり、こうやって人間によって破壊されていくんだ。こんなんだったら、神秘の洞窟じゃなくなっちゃうよ。

 

でも、私も同じか。ここに降り立ってる時点で。

どんなにきれいごとを言っても、それっぽく言っても、やっぱりこの目で見たくて、感じ取りたくって、地球にたくさん興味がある。

 

環境問題の話が苦手です。

それは、地球という規模があまりに大きすぎて、そして年月があまりに長すぎるから。

きちんと語れるだけの実感が何もありません。

 

また30分かけて、バイタクのおっちゃんのところまで戻りました。

全部で4時間くらいの神秘の洞窟への旅。

まだやっぱり苦手なトピックには変わりはないけど、この悲しいやりきれない気持ちは書き留めておこうっと。

 

★1000ドン=5円

 

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