詐欺師の騙し合いサダルストリート – 後編 –

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ボランティアを終えて、明日コルカタを出ると決めた日、わたしはボランティア仲間と一緒にサダルストリートにいました。

もうサダルストリートの人たちに関わるのは嫌だったし、なぜかわたしの名前はミリーになってしまったし。笑

インド人に話しかけられても、街を歩いていても、なにも楽しいと思えるものがありませんでした。

 

でも明日出れるんだよー!(*゚∀゚)=3

しかも一緒に旅する仲間もできたー!苦手な団体行動だけど。笑

そう思ったら、すごーーーくすがすがしい!もうね、違うインドが早く見たい!

 

4日間一緒に遊んだラージ。

結局またねって言ったっきりでした。

詐欺師かもしれないけれど、彼は「わたしにはとりあえず」いいやつでした。

 

ピアスにはもう会いたくない。

会ってもあれこれめんどくさいだけだし・・・

今頃新たな日本人ターゲットでも見つけているのでしょうか。

 

それから、色々と教えてくれたマルは・・・・

 

それとなくサダルで歩いてるとききょろきょろしてたけれど、あれだけ見ていた、マルの姿も、ラージも、ピアスでさえも、ぴたっと見ることがなくなりました。

明日コルカタを発つんだって清々しい気分と同時に、どこか心残りでした。

マルにここの事情を教えてもらった次の日から離れ、サダルストリートのあれこれから無縁の人になりました。

 

このまま離れればいいんですよね。

なんにもなかったんだから、なんにもなかったかのように。

 

でも、なんかなぁ、

ううううんん・・・

 

もやもやする!!!

 

10分したら戻るからちょっと!とボラ仲間に告げて、急いでいつもマルが座っていた場所へと向かいました。

 

マルと最後に話がしたい!!!

なにか分からないけど、このまま離れるのはいやだ!

マル!!!

 

は、いない・・・

無理かあ・・・

 

と、諦めて引き返そうとしたその時。

 

いつもとは違う側に座っているインドの青年が目に入りました。

同じように携帯を片手でいじっているけど、雰囲気がちょっとちが・・・・

 

いや、

 

「マル!?」

「ん?おーー!なんだ、まだコルカタいたの?もういないと思ったよ!」

「髪型変えたんだー!ちらっと見たとき分からなかったー!」

「あはは、どう?どう~?笑」

「ていうか、良かった会えてー!明日コルカタ出るんだ~」

 

マルも忙しかったらしく、ここ最近はサダルにはあまりいなかったようでした。

 

「ごめん、時間ないんだけど、マルにはなんとなく挨拶しときたくて」

「なにそれ~♪」

「いや、マルの話、本当に衝撃的だったんだよー。インド超怖くなったー!」

「あはは、まぁそういうことあるから、インドは。大きい都市は特にね。詐欺はコルカタだけじゃないよ。デリーでも、バラナシでも。集団で動くからね。」

「だから、怖いんだってばもー。でも、ありがとう色々。」

 

話は5分くらいでした。

最後に元気でって握手をして、そして立ち上がり・・・

 

「あ・・・最後に・・・マルは日本人にとって、良い奴?悪い奴?」

 

彼はまたいたずらっ子が笑うように、にやりとしてこう答えました。

 

sometimes good, sometimes bad

 

「まぁ今はいいやつだけどね!ははは♪」

「ふうーーん?なるほどね!じゃ、もう、行くね。」

 

またねって言ったけど、もうマルとも会うことはないかもな。

でも、コルカタに戻ってきたらひょっこり変わらず、ここで携帯をいじっていそうな気もするなー。

 

サダルストリートを晴れ晴れ顔でダッシュでかけて、ボランティア仲間のところに戻りました。

 

「misaki遅いよー!」

「ご、ごめんごめん!いやーでもいいことあった♪」

「なに?」

「秘密だよ~~~♪」

 

インド一都市目コルカタ。

インドは今までの国(東南アジア、北米、ヨーロッパ)と比べると、断然、女ひとり旅がしづらいというのが、ここまでの感想です。

 

現地人と気軽に遊べないのもつまらない。

人を信じられないのは疲れる。

人の親切までも疑わなきゃならないのも結構しんどい。

だましてくるやつ多すぎ。

インドを知りたいけど、早く出たい。

 

自分が浅はかだったことを知り、いかに甘かったかということも知り、インドの女ひとり旅のヒントと警告をもらった気がします。

おかげでびびりすぎて一人でぷらぷらするのが怖くなっちゃったけど、無理はしないで少しずつでいいからもっとインドを知って、そしてこのインド具合をも楽しめるようになれたらいいなぁ。

 

そんな感じで、これからも旅をして行きます!

とりあえずインド人、完全に信用しない方向で♪笑

ここまで読んでくださってありがとうございます。

 

自分の浅はかさを晒す話なので、非常にお恥ずかしいところではあるのですが、今後の日本人旅行者の皆様(特に女性一人インド旅)の参考に少しでもなればと思い残しました。あくまでも自分の身に起きたことを主観的に書いています。多くの方に読んで頂けているので、実名は怖くて晒せないので、仮名で失礼します。楽しいインドの話も伝えられるよう、びびってばかりじゃなくて楽しいことも発見出来るようがんばりますー!色々と「お前なー」ってあきれることも多々あったでしょうが、受け取ってくださって本当にありがとうございます。

 

それじゃ、次は、8人旅した楽しい話ーーー!

まだまだこれから本番ですよ、イ・ン・ド!(*゚∀゚)=3

 

★1ルピー=1.6円

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