インド人に完全にターゲットロックオンされた友人

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マザー・ハウス「障がい児の家」ボランティア7日目。

 

日曜日。

スラム街の子どもたちへの支援が午前中にあったんですが、抽選の結果はずれてしまったため、いつもどおり「障がい児の家」へ!

そして、毎週日曜日の午後16時半から行われている、「日本人シスターによるお話」を聞きにいくことにしました。

 

障がい児の家でのボランティアは、今日で7日目。

わりと子どもたちの特徴とか、流れが分かってきました。

日曜は2階でミサが行なわれる日です。

 

シスターたちは相変わらず忙しそうだったので、バスの中で長期ボランティアとお話ししました。

彼はアメリカ出身で、定年を迎えたおじさんで、定年後ここのサポートをすることにしたみたい。

どうやら発達障害組のちびっこ3人以外にも、何人か学校のようなところに行っているみたいです。職業訓練所みたいなところで、バックなどを作れるように訓練を受けて、そして後々は働けるように・・・

日本と同じシステムですね!

 

それから歯ブラシについても話したんですが、そのおじさまはこんな風に言ってました。

 

使い回してるかもしれないし、歯ブラシもダメかもしれない。

でも僕らはただのボランティアだから。変えることは難しい。

彼らには彼らのやり方があって、それで成り立ってる。

僕らはそれをサポートするだけなんだよ。

 

わたしも、最近同じように思うようになりました。

ここは日本じゃなくてインド。

ここに先進国のやり方を無理矢理持ち込むのも違うのかもしれないなと。

 

それにしてもなんか・・・・

疲れるな・・・(´Д`;)

コルカタに来てからというものの体調を崩すことが多くなって、午前中のボランティアをやるともうぐったりです。

 

だめだ、今日も日本人シスターの話まで宿でゆっくり休んで・・・

あ、でもそろそろ次の街へ行くチケットも買わないと・・・あ、海外保険そろそろ切れるから更新を・・・

地味にやることがあるなーーーー。

 

「ただいまですー」

 

ガチャ。

 

???「あ!!!」

わたし「・・・ん?あーー!!!(*゚∀゚)=3

 

なんとカナダのバンクーバー時代の友達、京介くんがいるではないですか!(*゚∀゚)=3

 

「えー!!まじ久しぶりだねー!!!元気ー!?」

「元気、元気ー!まじでびびったよー!まさかインドで会えるとは!」

「バンクーバーぶりだから、半年ぶりくらいだねー!」

「みさきのブログ見たら、コルカタにいるって言うからさーまじ偶然!」

(本当は関西弁なんですが、わたしが書けないから標準語で笑。)

 

京介くんは、まさに今時の若者な大学1年生。

・・・ながらにして、バンクーバー短期留学をしたり、海外ボランティアにきたりと非常にアクティブな青年なのです!

すごいですなー、わたしが大学一年生の時は、はじめての大学寮暮らしに浮かれに浮かれまくっていたというのにねー。

 

今回は、マザーハウスではなくて、海外の病院ボランティアに来たらしいです。

そして、たまたまわたしのボランティアとかぶった!!!(*゚∀゚)=3

 

「で、日本から圧縮袋、持ってきてくれた?」

「すまん、メッセージ見るの遅くて無理だった笑。」

 

というわけで、今日は彼とコルカタ観光へ!

うおおお、めっちゃ落ち着く京介くんの出す空気。

気心の知れた友達に海外で会うのは、てつろー先輩、フランクに続き3回目・・・

 

いや、てつろーさんは気心知れたって感じでもないか。

憧れの先輩って感じだったからなあ。

ああ、お疲れのインド旅での癒しだよ~(*´∀`)

 

「あー台湾編も見たよ!フランクも元気そうだねー」

「うん、元気だったよ!ディエゴ(京介くんの仲良しな友達)は元気?」

「たまに突然 I miss you とかメッセージくるんだよ!」

「あっはっは、いいねー!いやーディエゴかわいかったな~♪」

「俺も会いてーなーフランク。台湾いこうかなー。」

「今バンクーバーだよ。」

「え?まだバンクーバーいんの?あー戻りてー!めっちゃ楽しかったなー!」

「楽しかったよねー!いやー懐かしい!!!」

「あの日々が人生で一番輝いてたわまじで!」

「え、そんなに?笑」

 

京介くんは特にやることもないってことで、とりあえず一緒にわたしの電車のチケットを買いに行くことにしました。

ハウラー駅行きの市バスを拾ってチケット売り場、Eastern Railway Officeまで向かいます。

 

バスにわくわくの京介くん。

アジアは初めてらしい。それがインドってすごいっす。

 

「そういや、おれ、物乞いの人にミルク買ってって頼まれて買ったんだよね。」

「え?いくらだった?」

「200ルピー(300円)」

「高!!!やられたね笑。」

「だよねー笑。」

 

ミルク買ってもらって、それを転売するというやつですね。

 

「ていうか、カメラ外に出さない方がいいよ。」

「え、俺今までずっと首からぶら下げてたわー!」

「おまえ、すげーな笑。」

 

京介くん、すんごーーーく頭いいんだけど、どこか抜けてるんですよ。

カナダ時代からクラスの中でも返事は「はい!」の思いっきり日本流だったし、なんなら「あ、分かった!」とか日本語で言っちゃったりしてたし(笑)

でも、めちゃくちゃ素直なその愛されキャラクターで、海外の友達もたくさん作って一緒に遊んでたし、なによりうまく話せなくてもとにかく話す!っていう彼の姿勢が好きでした。

 

バスから降りて、チケット売り場を探すわたしたち。

たしか、この辺だと思うんだけどなぁ~~~・・・

 

インドおじ「なに探してるの?(英語)」

わたし「あー、Eastern Railway Officeってところー」

インドおじ「おーそれならこっちだよー着いてきなさい!」

 

と案内してくれるインドおじ。

出やがったな…!!!(((((( ;゚Д゚)))))

(心の中で戦闘スイッチオン)

 

「どこから来たの?」

「日本だよー」

「あんた、リュックを後ろにしょって歩いちゃ危ないよ!前に担がないと!」

「え?そーなの?」

「女の子はひったくりってのはあまりないけど、男はあるからね」

「こえーなインドー」

「わたしも今までの国以上に気を付けてて、まじ疲れたよー」

「サダルストリートの連中は信用しちゃダメだ。詐欺師ばっかだぞ」

「あはは、知ってるー」

「それにしても君たち英語話せるんだね」

「あ、京介くん、カナダから帰ってきて英語力どうなった?」

「いやーもう全然ダメ!日本じゃ使わないわ」

「やはりー!もう戻ったけど、わたしも1ヶ月日本にいただけで、めっちゃ下がった!」

 

インドおじに案内してもらったものの、なぜか今日はお休みでした。

日曜日だから・・・?

 

「あー残念、まぁ明日にでもまた来るよ」

「フラワーマーケット行ったら?」

「なにフラワーマーケットって!?面白そう!」

「あー、そう言えばここから近いね!行ってみようか!」

「おーじゃ、こっちだよ!(*´∀`)」

 

と、当然のように案内してくれようとするおじ。

 

「わたし、行ったことあるから大丈夫だよ」

「大丈夫、大丈夫、フリーだから!俺はガイドじゃないから!」

 

言ったな!フリーって言ったな(*´∀`)

なんかあってもそこ推しまくるからな(*´∀`)

 

というわけで、おじに連れられて花市場へー!

 

「これ、なんかスラムっぽいところ通ってくけど、大丈夫?」

「うん、大丈夫なはず。花市場こっちの方向だから。」

 

2回目のフラワーマーケットー!(*゚∀゚)=3

相変わらずの活気です!!!

 

「こっちこっちー!ここから写真撮るといいよー!」

「わたしはもうこの前来たとき写真撮ったから撮らなくても大丈夫」

「これ、お金とられそうな気がするなー。。」

 

「み、みさきみさき!あいつ絶対お金要求してくる気だよ!俺にこそっと、僕は親切にしてるから、君もなにか僕にくれないかって言って来た!」

 

「み、みさきみさき!今度は具体的に、色んなの見れて幸せかい?一枚◯◯ルピーでいいんだ。何かくれないかって!」

 

って京介くん、完全ロックオンされてるし(笑)

 

おじ「僕には家族もいるんだけど、今仕事もなくて大変なんだ。よかったら、何か・・・」

私「ほんとごめん、わたしはあなたにお金は払えないよ~(*´∀`)」

京「もう、離れよ。俺らだけでいこう!」

私「じゃ、ここら辺知ってるから、大丈夫ですよ、親切にありがとうー!」

おじ「お、おう、気を付けてなー。」

 

こうしておじを振り切ってハウラー橋を渡って、ハウラー駅のバス乗り場まで来ました!

 

「めっちゃ狙われてたね京介君、うける笑。」

「こそっと言ってきたわあいつ!are you happy?って聞かれて確かに楽しかったけど、そういうと”じゃお金”ってなるから、いや別に・・・みたいな空気出したわ」

「あははいいね!まーあのおじは、あわよくばだったから大丈夫そうだったけどね」

「確かに優しくしてくれたし何か払っても良かったけど、俺が払ったらあいつ味締めて、あとの旅行者に迷惑かかるでしょ」

「おお、考えてるね!いいねいいねー!」

「みさきのやり方もいいなー」

「え?どういうやり方?」

「ごめん払えないよ~、って笑顔ではっきり言うの」

 

え!ほんと!!!(*゚∀゚)=3

もしかして知らないうちに旅スキルアップして・・・!?

 

よし、着いてこい京介!!!

この、旅の先輩に!!!(*゚∀゚)=3 ←急に調子に乗り出す

ではバスを・・・

 

って、混雑過ぎてどれかわからん!(((((( ;゚Д゚)))))

えーっと、えーっと、55A、55A・・・

 

びしゃああああ!!!

 

ひいいいいいい!!!(((((( ;゚Д゚)))))

なぜ女の人そこで吐く!!!(((((( ;゚Д゚)))))

 

京「あ、あれ、めっちゃあぶないタイプの吐き方だわ」

 

いや、お前冷静だな!

まぁ、いい!着いてこい、旅の先輩に!!!(まだ続いている)

55Aきた!これやー!(*゚∀゚)=3

 

とバスに飛び乗ってみたら、見事に逆走しました。

ああ今まで旅してきたぜっていう、かっこいいところ見せつける作戦が・・・(遠い目)

 

「バスの中から景色見れるから全然いいー!俺こういうの好き。」

 

なんて出来た子・・・!(´;ω;`)

 

そのあと、日本人シスターのお話を聞きにいきました。

全部で30人くらい来ていました。

 

最初はカトリックな神様の話だったので、ちんぷんかんぷんだったし、話も美談っぽい・・・って斜めから聞いてしまっていたけど、シスターがとある話をしてくれた時に、はっとしました。

 

綺麗な立派な老人ホームをマザーが訪れた時の話。

なにも困ることなんてなくて、暮らしはとても豊かで、でもみんなドアの方を見つめていたんだって。

誰か来てくれるのを待っていたんだって。

 

ああ、そうか。

わたしたちボランティアは、彼らに愛をあげる「客」なのかもしれない。

って考えたら、立ち代わり入れ替わりくる短期ボランティアも悪くないなぁ。

 

真面目に考えすぎてたかな。

今までしてきたボランティアでは、新しい気付きがたくさんあるものばかりでした。

ボランティアなんてやってもやらなくてもいいし、自分の好きな時に好きににやったらいいと思ってたけど、いつの間にか過去の経験から、「ボランティアで何かを得たい」という気持ちが強くなっていって・・・

だから、マザーハウスでのボランティアはちょっとキツかったのかも。

 

ここでのボランティアはわたしにとって新しいものはなくて、ただ「子どもがかわいいな」とか「おばあちゃんたちいいな」とか、日本と同じようなこと、日本でも感じられることだけだったんです。

だったらわざわざお金と時間をかけて、海外でボランティアする意味はなに?と。

 

そのあとシスターは言いました。

あなたがあげた一つの笑顔が、その人の今日一日を救うものになるかもしれない。

 

ふうむ。

わたしにそんな立派な精神はないけれども・・・まあ、いっかそれで!!!

 

京介くんは「じゃ、今度はメキシコで!」って言って去っていきました。

日本じゃないんかい。笑

 

久々にリラックス出来た一日を、ほんとおおうにありがとう、京介君!!!

 

さ、そろそろボランティアも辞め時かな。

次の街へ行こう!!!(*゚∀゚)=3

 

★1ルピー=1.6円

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